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参考にしたいブランド戦略「2014年人気広告ランキング」発表

著者:GMCブランド戦略室

今年最も印象に残った広告は?

テレビCM、新聞広告、WEB広告、雑誌広告、交通広告、街頭キャンペーン、SNSなど、私たちの日常は多くの広告で溢れています。
シンプルな新商品PRにはじまり、意味はわからないが印象的な映像、記憶に残る強烈なキャッチコピー、思わず口ずさんでしまうリズム、親しみの湧くキャラクター、安心感を与えてくれるタレント起用など、企業メッセージを届けるブランド戦略は様々です。

2014年に発表された18の広告賞の主要な受賞作(テレビCM、新聞・雑誌広告)から、企業の宣伝担当者による投票結果を集計し、ランキング化した「2014年広告総決算 宣伝会議グランプリ」が『宣伝会議』1月号にて発表されました。

 

「今年一番かっこよかったCM」広告界が選んだのは…

第1位に選ばれたのは、長編映画のような壮大さとかっこよさで話題となったペプシNEX ZEROの桃太郎シリーズです。飲料メーカーが作り上げるハリウッド映画のような世界観、実力派人気タレント・小栗旬が桃太郎を演じるという意外性でインパクトを与えたCMです。同CMは、全日本シーエム放送連盟が主催する「ACC CM フェスティバル」でもグランプリを獲得しています。

 

消費者のイメージを効果的に利用したブランド戦略

こちらのCMのコピーになっている「自分より強いヤツを倒せ。」には、同社の強いメッセージが込められています。
競合飲料メーカーのブランドが「王道」と認識されていることを利用し、同社が「チャレンジャー」であるという強いインパクトを消費者に与えながら、王道ではない「ペプシらしさ」を感じさせることに成功しています。
同時に展開された、電車の中吊り広告などテレビ以外のメディアでは、コカ・コーラ ゼロとの様々は比較結果を掲載しました。競合を具体的に名指ししたアプローチであり、あまり例を見ないこのブランド戦略は非常にインパクトがありました。

企業がPRや差別化のためにメッセージを発信する際には、ポジティブであれネガティブであれ、世間一般に持たれている業種・業界、あるいは自社のイメージを利用することも、効果的な戦略の一つと言えるのではないでしょうか。

 

「2014年人気広告ランキング」(宣伝会議まとめ)

1位 サントリーホールディングス ペプシNEX ZERO 桃太郎「Episode.ZERO」篇ほか(テレビCM)
2位 味の素 和風調味料群「和食は、和色で、できている。」(新聞広告、雑誌広告)
3位 東日本旅客鉄道 「行くぜ、東北。」(新聞広告)
4位 全国都道府県及び20指定都市 LOTO7「話は変わる」篇ほか(テレビCM)
5位 グーグル Nexus 7「Dance with Students」(テレビCM)
6位 サントリーホールディングス BOSS「宇宙人ジョーンズ・コンサート」篇ほか(テレビCM)
7位 ソフトバンクモバイル 「総集篇A/廊下篇/会議室A3倍篇/拍手篇/お客さん篇」ほか(テレビCM)
7位 近畿大学 一般入試出願受付開始「固定概念を、ぶっ壊す」(新聞広告)
8位 トヨタ自動車TOYOTOWN「TOYOTOWN2013/夫の秘密篇/となり町篇」ほか(テレビCM)
8位 東京ガス 企業広告「家族の絆・ばあちゃんの料理」篇(テレビCM)
8位 東日本旅客鉄道JR SKI SKI「ぜんぶ雪のせいだ。/ゲレンデマジック篇/しないの?篇」(テレビCM他)

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