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【寄稿コラム】薬の飲みやすさは、水の温度に秘密アリ!?

著者:GMCブランド戦略室

本コラムは、日本歯科新聞社様による寄稿コラムです。

日本歯科新聞社様によるその他の寄稿コラムは以下よりご覧いただけます。
「食べる瞬間」に話しかけるのはNG!? 知っておきたい“食べるメカニズム”
「食べやすさ」「味」と「姿勢」の親密な関係

錠剤と粉薬、それぞれ飲みやすいのは……


病院で処方される薬の7、8割は錠剤です。
使用量・保存の管理がしやすく、飲みやすいという利点があるからですが、効き目の早さでは、吸収しやすい粉薬に軍配が上がるようです。

さて、「薬を飲むのが苦手!」という方は、薬の形によって、飲みやすい水の温度があることを知れば、上手に飲めるようになるかもしれません。

錠剤だったら冷たい水、粉薬はぬるま湯が飲みやすいんです。

その秘密は、口に入れてから喉までの水の通り道が温度によって異なるところにあります。

冷たい水は、勢い良く舌の上を通り過ぎていきます。
だから、錠剤を喉の奥にサーッと運ぶのが得意。

一方、ぬるま湯は、舌の下にも落ちて、口の隅々に行き渡って流れていきます。
だから、粉を拾いながら流れていってくれるのです。
ただし、勢い不足なので、錠剤を運ぶのは得意ではありません。

じゃあ、熱いお湯は?ジュースだったら?など、ぜひお試しあれ!


「ネコ舌」は、舌に責任なし


熱いものを口に入れるとき、注意して口の中を観察してみると……
唾液がたまった「舌の下側」にまず落としたり、上の歯と下の歯で挟み、息を吹きかけたりして、温度を下げながら食べているのがわかります。

いきなり舌に置くことはありません。
だから、「ネコ舌」と思っている人は、舌の問題ではなく、食べ方が上手じゃない可能性が高いのです。

舌はアイスクリームを舐めるのは得意。
冷たいものの方が好きなようです。


上の歯と下の歯は好む温度が違う!?


歯にも好みの温度があるという話があります。
何千年も前の中国の医師たちが、「上の歯と下の歯では好む温度が違う」と書きとめたというのです。

熱~いお茶を飲むとき、舌がブロックして、上の歯には近づけません。
アイスクリームを舐めるとき、舌がちょっと浮いて、なるべく下の歯に負担をかけまいとします。

舌は、ちゃんと好みに応じて、役割を振り分けているようなのです。


参考図書:摂食研究会、氏家賢明、大野康(2015)『食べる・飲むメカニズム』日本歯科新聞社
参考図書:松平邦夫(2011)『歯が愛しくなる歯の話』日本歯科新聞社


 

日本歯科新聞社

水野 麻由子

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