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今後の世界経済の鍵を握る新興国の成長プロセスについて

著者:GMCブランド戦略室

2050年の世界経済情勢は現在より大きく異なっていると予想されています。
これまで世界経済を牽引してきた先進国(G7:米国、日本、英国、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ)に代わり「新興国」が台頭してくるからです。

先月、ドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、日本経済への影響が注目されているなか、 「新興国」はどのように日本経済に関わってくるのでしょうか。
今回はその「新興国」の成長プロセスをおさらいし、日本経済の成長のためのヒントを得るとともに、
新興国ビジネスを成功させるにはどうすればいいのか考えてみたいと思います。

新興国とは

経済などの国力が著しく成長している国を「新興国」といいます。
急成長する新興国は有望は投資先対象として、企業や投資家からの注目を集めています。


新興国の代表選手 -BRICs-

2003年のゴールドマン・サックス・グループは
「Dreaming with BRICs: The Path to 2050(BRICsについての大胆な予測:2050年への道程)」と題する調査レポートにて、
特に高い成長が見込める新興国としてブラジル、ロシア、インド、中国の経済成長についての研究結果を発表しました。

それ以降、ブラジル、ロシア、インド、中国はBRICsとして注目が集まっています。
BRICsとは、上記4ヶ国の頭文字を組み合わせたものです。

B = Brizil
R = Russia
I = India
C = China


BRICsが注目されたわけ

BRICsの4ヶ国が注目された主な理由は、人口と国土面積です。
これは労働力と資源が経済成長の土台となる考え方によるものです。
BRICsの国々は国土が広く地下資源も豊富です。
人口も多いので必然的に労働力が多くなります。

産業構造からみる新興国発展のプロセス

新興国はまず、労働力の多さを活かして人件費の安い製造拠点として発展します。
順調に成長することで、やがて消費市場が拡大していきます。

【新興国の成長プロセス】
①農業、鉱業が中心
農業、鉱業などの一次産業が中心の産業構造を持つ。
生産性が低く、輸出で稼げるお金は少ない。

②海外資本による工業化
外国からの投資を受けて工業化が進む。
安い労働力や豊富な資源を活用して、工業製品を輸出して、海外からお金を稼ぐ。

③小売、サービス業が発展
経済的に豊かになり、消費市場が拡大する。
工業製品の品質があがるとともに、小売業のサービス業が発展する。
この頃になると生活に必要のないものが消費されるようになり、消費市場が拡大する。

新興国が成長するためには、まずは海外資本をうまく活用し、次に技術力の向上を高めることです。
成長段階で賃金の上昇に見合った技術力の向上がないと、品質の割には輸出価格が高くなり、輸出が減ります。
これを「中進国の罠」といいます。

BRICsに続く?成長見込みのある国々

今後成長する可能性がある国々はN11(ネクストイレブン)と呼ばれています。

【N11】
インドネシア、韓国、パキスタン、バングラディッシュ、フィリピン、ベトナム、
イラン、エジプト、トルコ、ナイジェリア、メキシコ

2007年時点ではN11のGDPはG7諸国の10分の1強に過ぎないですが、
2050年には3分の2に達する可能性があると言われています。
特にインドネシアとメキシコはG7諸国並の経済規模を持つ可能性があると言われています。


いかがでしたでしょうか。

「新興国」が経済成長していくには、労働力の多さと地下資源が必須であることがわかりました。
日本は今後、少子高齢化が進み、労働力が減少していくなか、
経済成長には人材面や資源面で「新興国」との協力が必要になってくるのではないでしょうか。

「新興国」進出のコンサルティングや人材のコンサルティングは、
今後ますますニーズが拡大するといえるでしょう。
そのノウハウをまとめたブログや書籍を活用したコンテンツマーケティングによって、
「その道のプロ」としてブランディングすることで、そのニーズを確実に刈り取ることができるはずです。

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