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企業広告コピーのトレンド『広告コピービッグデータ解析2015』発表

著者:GMCブランド戦略室

今年1年分の広告コピーを統計から「一行」に集約

皆さんは企業の広告コピーといえば、まずどのコピーが頭に浮かぶでしょうか。

 TVCMでよく耳にするリズム感のある広告コピー

 通勤の際に電車内で見る広告コピー

 スマホの画面で目を引く広告コピー

私たちの日常で企業の広告コピーを目にしない日はないのかもしれません。

企業の目指すビジョンや、企業の存在そのものをたった一文で表すのが「企業広告コピー」ですが、ターゲットに自社のサービス・商品・ブランドを狙い通り認知してもらうため、多くの時間をかけて分析、作成されています。

東京を中心に日本全国で活躍するコピーライターやCMプランナーの団体である東京コピーライターズクラブ(以下TCC)は、2015年の一年間で広告に使用されたキャッチフレーズすなわち「広告コピー」を集約し、高頻度で登場した単語に関する統計を分析し、「広告コピービッグデータ解析」として発表しました。

実に8,119件の広告コピーを自然言語解析にかけ、さらに語順・品詞別頻出単語トップ10から、文章が成立する単語を選出して浮き上がってきたのが下記の一行。
これが2015年広告コピーの「平均値」であるとのこと。

企業キャッチコピー

 

「あなたのことは、好きだ。」

あくまでデータ分析によって導き出された「平均値」であるため、この一文だけで何が伝わるのかということは問題ではありません。

同団体の今年の分析によると、企業広告コピーは不特定多数の「誰か」への発信から、より他の誰でもなく選ばれた「あなた」に向けて語りかけるものになってきているようです。

広告コピーからメッセージを受け取る側に立って考えれば、「自身に関係がないメッセージ」と、「自分に向けられている(かもしれない)メッセージ」、どちらが印象に残るかは明確です。

しかし広告コピーを発信する企業経営者や広報担当者からすると、一人でも多くの人に企業メッセージを届けたい気持ちが強いゆえに、その表現は不特定多数を意識したものになりがちです。

情報発信のターゲットを絞り込むことは思いのほか勇気が必要なことではありますが、誰よりも情報を届けたい「あなた」へ送る広告コピーが、競合他社との差別化への第一歩となるかもしれません。


 

<参考>2015年度TCC賞受賞企業広告コピー作品

■TCCグランプリ作品

自分より強いヤツを倒せ。/桃太郎「Episode.ZERO」 TVCM/90
サントリーホールディングス株式会社

■TCC賞(一部)

この惑星のテレビは、タモリがいないとさびしい。/ 宇宙人ジョーンズ「プレミアム対談B」 TVCM/30
サントリーホールディングス

運命を狂わすほどの恋を、女は忘れられる。 屋外ボード/3m×8m 
株式会社ルミネ

パッカーン。もう一回やって。おもいっきり割ります。auの学割/ 「桃太郎の出生」 TVCM/30
KDDI

バカがつくほどまじめです。バカまじめ。ゆうパック。/ バカまじめな男「登場」 TVCM/30
日本郵便

私は雑草。心ある雑草。雑草の雑って、かっこいい。虫けらのけらって、ファンキーだ。 ポスター/B倍8連
クロスカンパニー

 
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