薬・サプリメント関連書籍に見る消費者ニーズ | 企業出版ダントツNo.1の幻冬舎メディアコンサルティング
×

薬・サプリメント関連書籍に見る消費者ニーズ

著者:GMCブランド戦略室

薬・サプリメントへの消費者の関心高まる

高齢化の流れを受けた消費者の健康への意識・関心の高まりは、出版マーケットからも伺えます。
2013年の実用書ベストセラーの上位50点中、16点が健康本であり、続いてニーズのある料理本も、健康を意識したタイトルが並んでいます。
2014年に入り、大きな議論を呼んでいた改正薬事法が6月に施行され、一般医薬品の約99%について、ネット通販での取り扱いが可能となりました。また、健康食品・サプリメントに関しても、機能性表示解禁が目前に迫り、その是非をめぐる議論が続く中、消費者の関心は必然的な高まりを見せており、健康関連書籍の中で、「薬・サプリメント」をテーマにした書籍が目立つようになってきました。


「自分の健康は自分で守る」

近年、自分の健康を自分で管理する、「セルフメディケーション」の概念が広まりつつあります。
薬・サプリメント関連書籍のベストセラーからも、この概念の浸透と、消費者ニーズの高まりを見ることができます。
ランキング上位を見てみると、2013年の年間ベストセラー第1位の『医者に殺されない47の心得』(アスコム)に代表される、医師や薬を遠ざけて長生きする為の心得を紹介する書籍の他、
『病気になるサプリ 危険な健康食品』(幻冬舎)、『薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 よく効く! 得する! 市販薬早わかりガイド』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)のような、自身と家族を守るための薬の「選び方」を教えてくれる書籍が売上を伸ばしています。


自己管理への不安

健康に対する知識が一般消費者に正しく伝われば、医療保険費の抑制、医療機関の負荷軽減などメリットが大きい一方で、医療機関を避けることによる重大な疾患などの発覚の遅れや、誤った知識によるセルフメディケーションは悪い結果となる可能性もあります。
「治し方」、「健康に良い食品」に関する情報は、webを中心に、様々な媒体に溢れています。いつでも、誰でも手軽に入手できる便利さの反面、「本当に正しいのだろうか」、「逆に悪化するのでは」、「もっと良い方法があるのでは」という不安の払拭は簡単ではありません。
情報で溢れる中、「治し方」、「良い薬」に関する情報とともに、不安を払拭できる専門家の客観的な意見が求められています。
今後の健康情報の発信には、専門家の客観的な意見、あるいは、実験結果に裏づけされた確かなデータをもとにした、「不安の解消」がポイントになると言えるでしょう。

 

薬・サプリメントのベストセラー(Amazonランキング)

1位 医者に殺されない47の心得(アスコム)

2位 「血圧147」で薬は飲むな(小学館)

3位 病気になるサプリ 危険な健康食品(講談社)

4位 医療詐欺 「先端医療」と「新薬」は、まず疑うのが正しい(幻冬舎)

5位 薬が病気をつくる ~薬に頼らずに健康で長生きする方法(あさ出版)

6位 信じてはいけない医者 飲んではいけない薬 やってはいけない健康法 医療と健康の常識はウソだらけ(カンゼン)

7位 がんの特効薬は発見済みだ!(たま出版)

8位 薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 よく効く! 得する! 市販薬早わかりガイド(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

9位 ウォルター先生の水素のはなし(産学社)

10位 医者の私が薬を使わず「うつ」を消し去った20の習慣(中経出版)

 

関連コラム